2011年05月09日
マル秘渋滞解消術と囚人のジレンマ

GWも終わっちゃいましたね。
休みだったのに、ナゼか今日すごい肩こり痛・・・。
子供がいると、休みの方が意外に疲れますよね(笑)。
さて、先日書きました経済学の続き。
http://kaikeijimushoo.dosugoi.net/e179282.html
今日は「囚人のジレンマ」。
前にも書きましたが、「囚人のジレンマ」は疑心暗鬼や自己中心的な行動によって最良の結果が得られないことをいいます。
ある2人が強盗の容疑者として捕まり、別々の留置場で事情聴取を受けています。
2人とも黙秘をして事件について何も語らなければ、それぞれが3年の懲役。
一方が「相手が首謀者であり自分は騙された」と自白し、一方が黙秘を続けた場合、自白した方は無罪、黙秘をした方は10年の懲役。
お互いに自白して相手に罪を押し付ければ、2人で共謀して罪を犯したことが実証されそれぞれに5年の懲役。
このような条件下で2人の容疑者は黙秘と自白の狭間で悩んだ結果、自白を選択することになると考えられています。
なぜなら、相手が裏切って自白しているのではないかと不安ですし、相手が自白した場合、自分が黙秘していては10年の刑になってしまうので、それなら5年でもいいから自白の方が有利だという結論に至るからです。
2人にとっては、協調して黙秘を貫くことが最高の結果となるはずですが、共に疑心暗鬼になって、結局相手を裏切って最高の結果が得られないという結末を迎えてしまうのです。
このように「お互いにとって協調して最高の結果を得たいけれども、相手が裏切ったら最悪の結果が待っているために、決断することに心が揺れ動く」ということでこのゲーム理論のモデルは「囚人のジレンマ」と呼ばれているのです。
実際の生活の中でもこの「ジレンマ」はよくみられます。
昨日までGWで高速道路では渋滞が多く発生したと思いますが、実はこの渋滞も「囚人のジレンマ」によるものなのです。
「渋滞学」の権威、西成活裕東大教授によれば
「車間距離を40mとり、時速約70kmで走行すると渋滞は起きない」
そうです。
でも実際はみんな出来るだけ早く目的地に到着したいし、40mなんて車間距離をとっていたら「入られるのではないか・・・」と不安になり、速度を上げ、車間距離をつめる。
その結果、渋滞が起き、結果として到着時刻は遅くなるんです。
コレを読んだ方から
車間距離40m、時速70km走行。
始めてみませんか(笑)?。